皆さん、こんにちは。
東京都世田谷区を拠点とし、注文住宅・新築工事やリフォーム・リノベーション工事を手掛ける川津工務店株式会社です。
住み慣れた家を、今のライフスタイルに合わせて丸ごと一新したり、中古住宅を購入して自分好みの理想の空間へと生まれ変わらせたりできる「フルリノベーション」。
間取りの変更から内装デザインまで自由度が高く、まるで新築のような快適な住まいを実現できる大きな魅力があります。しかしその一方で、計画を進めていく中で「こんなはずではなかった」という想定外の費用発生や、構造上・法律上の制約など、思わぬ落とし穴が潜んでいるのも事実です。
そこで今回は、フルリノベーションで陥りがちな失敗例と、後悔しないために知っておきたいポイント、そして信頼できる業者の選び方までを、世田谷区で多くの家づくりを手掛けてきたプロの視点から詳しく解説します。
■フルリノベーションでよくある落とし穴
フルリノベーションは「自由に間取りを変えられる」と思われがちですが、実際には構造や法規制などの制約も多く、計画段階から慎重に検討する必要があります。特に見落としやすい三つの落とし穴を見ていきましょう。
1.「費用」に関する落とし穴
新築より安く済むと考えていたものの、予算を超えてしまうケースは少なくありません。
・予算配分の失敗
中古物件を購入してリノベーションする場合、物件価格に資金をかけすぎて工事費が足りなくなることがあります。総予算は「物件購入費+リノベーション費用」で考えるのが基本です。 特に世田谷区のような都内の人気エリアでは物件価格が高くなりやすいため、工事費とのバランスを早い段階で確認しておくことが大切です。
・こだわりによる予算超過
デザインや設備を追求しすぎると、あっという間に数百万円単位で費用が膨らみます。理想のイメージを叶えるためにも、優先順位を明確にして取捨選択することが重要です。 素材や設備のグレードアップはコストアップにつながりやすいため、見積もり段階で内容を細部まで確認しておきましょう。
・予期せぬ追加費用
戸建ての場合、解体して初めて柱や配管の腐食、シロアリ被害などが発覚することもあります。追加工事が発生するリスクに備え、総工事費の10〜20%程度を「予備費」として確保しておきましょう。 特に築年数の古い建物では、老朽化した配線・配管や基礎の補強が必要になるケースも多く、余裕を持った資金計画が欠かせません。
2.「建物の性能」に関する落とし穴
古住宅は、見た目がきれいでも内部の構造や設備が老朽化していることがあります。特に次の点には注意が必要です。
・耐久性と老朽化
柱や梁、基礎部分、給排水や電気設備の劣化は、後から修繕すると工事が大掛かりになりがちです。フルリノベーションの際に同時に点検・補修しておくとよいでしょう。
・耐震性、断熱性の不足
1981年以前の建物は、現行の「新耐震基準」を満たしていない場合があります。また、断熱材が不十分だと結露やカビ、光熱費の増加を招くこともあります。耐震補強や断熱改修といった、見えない部分の強化を最優先に検討しましょう。
3.「制限」の落とし穴
フルリノベーションなら自由に設計ができる」と思い込んでいたのに、思うように間取りの変更ができない……というケースも少なくありません。法的・構造的な制約を事前に確認しておくことで、理想とのギャップを防げます。
・構造上の制限
木造の2×4工法やRC造などでは、建物を支える「耐力壁」を撤去できないため、壁を抜いてリビングを広げるといった大規模なアレンジが難しいことがあります。外せない壁はニッチや収納に活かすなど、既存のポテンシャルを引き出す工夫が大切です。
・マンション特有の制約
マンションの場合、管理規約によって工事できる範囲が定められています。 窓や玄関ドア、バルコニーなどの共用部分は原則としてリノベーションできません。また、水回りの移動や床材の遮音性能にも制限があり、キッチンや浴室の位置変更は、床下の排水勾配を確保できないと不可能なケースが多く見られます。電気容量の上限や共用配管の位置なども制約となるため、着工前に管理組合への確認が不可欠です。
・法規制による制限
戸建ての場合、建ぺい率・容積率や斜線制限といった建築基準法の規定により、増築や外壁の変更が制限されることがあります。地域によっては景観条例が定められており、世田谷区内でも建物の高さや外壁の色などに制限が設けられているエリアがあります。外観デザインに制約が生じることもあるため、事前に自治体のルールを確認しておきましょう。
■フルリノベーションの失敗を回避するには?

では、どうすればこれらの落とし穴を避け、納得のいく住まいづくりができるのでしょう。 後悔を防ぐための具体的なポイントを順に見ていきましょう。
現実的な「予算」と「優先順位」を家族で決めておく
理想の空間を思い描くことは大切ですが、「すべてを叶える」ことは現実的ではありません。 「絶対に譲れないこと」と「妥協できること」を家族で共有しておくと、計画がブレにくくなります。特に住宅ローンや生活費を考慮し、将来も無理なく支払える範囲に収めることがポイントです。 希望をリスト化しておくと、打ち合わせ時の判断がしやすくなります。
物件購入前に「インスペクション(住宅診断)」を実施する
戸建ての場合は、専門家による「住宅診断(既存住宅状況調査)」を行いましょう。基礎や配管など見えない部分を第三者が確認することで、リノベーション費用をより正確に見積もれます。築年数の古い住宅や劣化が懸念される物件では、診断を怠ると後に高額な補修費が発生することもあります。インスペクションの費用は一般的に6〜10万円前後です。
デザインより実用性と将来性を考慮する
SNSで流行りのデザインに惹かれて理想を固めてしまうと、「収納が足りない」「動線が悪い」などの後悔が残ることもあります。将来の暮らし方まで見据え、実用性とデザインのバランスを取れる提案をしてくれる会社を選びましょう。たとえば小さなお子さんがいる家庭では安全性や使いやすさを重視し、将来はワークスペースに転用できるようにするのも一つの手です。
「耐震・断熱」など性能向上を優先する
耐震補強や断熱改修は、壁や床を解体するフルリノベーションのタイミングで行うのが基本です。「安全」と「快適性」を優先し、目に見えない部分の施工品質にこだわりましょう。リノベーション実績が豊富な大工型工務店なら、性能面も安心して任せられます。また、断熱性の向上は夏・冬の快適さだけでなく、冷暖房費の削減にも直結します。省エネ性能を高めることで、長期的なランニングコストを抑えることも可能です。
》一戸建てフルリフォームは費用2000万円でどこまでできる?できないケースと費用を抑えるコツをプロが徹底解説
■フルリノベーションで川津工務店が選ばれる理由

川津工務店では、これまで数多くの戸建て・マンションリノベーションを手がけてきました。 地域密着の工務店だからこそできる「伴走型の家づくり」で、お客様の理想と現実をしっかりつなぎます。
設計施工のワンストップで理想と予算のズレを防ぐ
設計事務所と施工会社が分かれている場合、実際の工事で「構造的に難しい」「予算が合わない」といった問題が生じることがあります。川津工務店では、設計と施工を同じチームが担うため、設計段階から現場の視点を踏まえて提案が可能です。構造やコスト、仕上げ材の扱いまでを一体的に考えられるため、完成後に「思っていた仕上がりと違う」「費用が膨らんだ」といったズレを防ぎやすくなります。 プランニングから施工までを自社で一貫して行うことで、設計の自由度と精度の高さを両立し、お客様の理想を確実に形にします。
在籍設計士による「設計力・提案力」
川津工務店には、経験豊富な設計士が在籍しており、構造や規約上の制限を踏まえながら、お客様のライフスタイルに寄り添った最適なプランをご提案します。ヒアリングでは図面上の希望だけでなく、暮らしの中にある小さな不満や「うまく言葉にできない理想」まで丁寧にくみ取り、形にしていきます。設計と施工の両方を自社で手がける強みを活かし、「できること」の先にある新しい暮らしの可能性をご提案します。
世田谷区特化の「地域密着力」で工事中も工事後も安心
川津工務店は世田谷区を中心に活動しており、近隣の建築事情や土地条件にも精通しています。 現場での対応や近隣への配慮など、地域の特性を知り尽くしているからこそできる細やかな仕事が強みです。 工事中のきめ細かなサポートはもちろん、引き渡し後に何かあればすぐに駆けつけられるフットワークの軽さも、お客様から高く評価されています。地域に根ざした工務店として、完成後も変わらず相談できる「住まいのパートナー」として、長く安心をお届けします。
》後悔しないリノベーション会社の選び方とは?確認すべきポイントや注意点を徹底解説!
■まとめ
ルリノベーションは、自由度が高い一方で「費用」「建物性能」「法的・構造的な制約」という三つの落とし穴がつきものです。総額の考え方や優先順位づけ、インスペクションの活用、そして耐震・断熱といった見えない部分の底上げを先に検討することが、成功のポイントです。
フルリノベーションには、高い設計力と現場の判断力が欠かせません。既存躯体の状態や、解体して初めて分かる課題に柔軟に対応できる体制が必要です。地域の建築事情に通じ、棟梁クラスの大工が腕をふるう地域密着型の工務店をパートナーに選ぶことが、理想の住まいを実現するための近道です。
■世田谷区でのフルリノベーションは、地域密着の川津工務店にお任せください!

東京都世田谷区を拠点とする川津工務店は、設計と施工を自社で一貫して手がける地域密K型の工務店です。 戸建てやマンションのフルリノベーションをはじめ、耐震補強・断熱改修など性能向上リフォームにも豊富な実績があります。
「古い間取りを今の暮らしに合わせたい」「安心して長く住める家にしたい」といったご相談にも、経験豊富な設計士と住宅の内部構造を知り尽くした大工がチームで対応します。住まいを隅々まで知り尽くした棟梁たちが、見えない部分の状態まで正確に見極め、住まいを根本から再生。お客様の言葉にしきれない思いや、日々の暮らし方まで丁寧にくみ取り、想像を超えるかたちで理想の空間をつくり上げます。
設計と施工が一体だからこそ、無理のない予算で理想を実現できるのが川津工務店の強みです。 工事中も、引き渡し後も、地域に根ざしたフットワークの軽さでサポートいたします。 築年数の経った家でも、手を入れればまだまだ快適に暮らせます。
世田谷区でリノベーションや建て替えをお考えの方は、どうぞ川津工務店にご相談ください。「住まいの萬屋(よろずや)」としてお客様の暮らしに長く寄り添い続けることが、私たちの何よりの喜びです。リフォームと呼べないほど小さなお悩みにも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください!
▼関連記事▼
》築30年の中古住宅は後悔する?メリット・デメリットや後悔しないための注意点を紹介!
》築50年の家はリフォームで「あと何年住める」?寿命を延ばす優先順位や建て替えとの比較をプロが解説
》フルリフォームの期間は何か月?戸建て・マンション別の目安やスムーズに進めるポイントを紹介!
》再建築不可物件はリフォームできる?費用相場や後悔しないための注意点を徹底解説!
》中古戸建てリノベーションでよくある後悔とは?失敗しないための対策とポイントを紹介!

