皆さん、こんにちは。東京都世田谷区を拠点に、注文住宅の新築工事やリフォーム・リノベーション工事を手がける川津工務店株式会社です。
親が住まなくなった実家や、相続した実家をどうするか悩んでいる方は少なくありません。売却するか、それとも建て替えるか……さまざまな選択肢がありますが、近年注目されているのが「実家をリフォームして住む」という方法です。住宅価格や土地価格が上昇している都市部では、既存の家を活用することで住まいにかかる費用を抑えられる可能性があります。また、思い出のある家を残しながら新しい暮らしを始められる点も魅力です。
この記事では、実家をリフォームして住むメリットや注意点、さらに補助金制度まで、家づくりのプロが詳しく解説します。
■実家をリフォームして住む3つのメリット
実家をリフォームして住むという選択には、新築や建て替えにはない利点があります。ここでは代表的なメリットを紹介します。
1. 新築・建て替えよりも費用を大幅に抑えられる
実家をリフォームして住む最大のメリットは、費用を抑えられる可能性が高いことです。既存住宅の基礎や柱などの構造を活用できる場合、解体費用や基礎工事費が不要になるため、新築に比べて総費用を大きく抑えられることがあります。
住宅金融支援機構などの資料でも、リフォームは新築より初期費用が低くなるケースが多いとされています。浮いた予算を使ってキッチンや浴室など設備のグレードを上げたり、断熱性能を高めたりすることも可能です。また、住宅にかける建設費を抑えられれば、子どもの教育費や将来の貯蓄に資金を回せる点も大きな魅力です。
実家を二世帯住宅にする場合の費用や間取りは、多くの方が気になるポイントです。詳しい費用相場や失敗しないコツについては、以下の記事でも解説しています。
》実家を二世帯住宅にリフォームする費用相場は?間取り別コストや失敗しないポイントを解説
2. 空き家リスクの回避と資産の有効活用
実家を放置したままにすると、建物は急速に劣化していきます。人が住まない家は換気やメンテナンスが行われないため、雨漏りやシロアリ被害が進みやすくなります。また、空き家は人の出入りがないため、不審者の侵入や不法投棄など防犯上のリスクが高まることもあります。
さらに、管理状態が悪い空き家は、自治体から「特定空家」に指定される可能性もあります。特定空家に指定されると固定資産税の軽減措置が外れ、税額が増えるケースもあるため注意が必要です。実家をリフォームして住むことで建物の維持管理が行われ、住宅の寿命を延ばすことにもつながります。空き家問題を防ぎながら資産を活用できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
3. 思い出を残しつつ、現代のライフスタイルに合わせられる
実家はたくさんの思い出が詰まっている場所ですが、リフォームであれば、柱や梁、建具などに宿る面影を残しながら、間取りを現代の暮らしに合わせて変更できます。例えば、昔ながらの細かく区切られた間取りを、広いLDK中心の空間へと変更することも可能です。家族のライフスタイルに合わせて収納や家事動線を見直すことで、暮らしやすさを大きく向上させることができます。また、住み慣れた地域で生活を続けられる安心感も魅力の一つです。近所付き合いや通勤・通学環境を変えずに新生活を始められる点は、特に子育て世帯にとって大きなメリットといえるでしょう。
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■古い実家を甦らせる!必須となる3つの「住宅性能」向上リフォーム

実家リフォームでは、仕上げや設備を新しくするだけの表面的なリフォームではなく、住宅の性能そのものを見直すことが重要です。ここでは、特に重要となる3つのポイントを紹介します。
1. 見えない不安を解消する「耐震補強」
1981年以前に建てられた住宅は、旧耐震基準で設計されている可能性があります。この基準では現在よりも地震への耐力が低いため、耐震補強が必要になるケースもあります。まずは専門家による耐震診断を行い、必要に応じて耐力壁の追加や接合部の金物補強などの工事を行うことで、住宅の耐震性を高めることができます。
2. ヒートショックを防ぎ快適に暮らす「断熱改修」
昔の住宅は断熱性能が低く、冬は寒く夏は暑いと感じることが多くあります。特に浴室や脱衣所の温度差は、ヒートショックの原因になるため注意が必要です。断熱材の交換・充填や、窓の断熱性能を高める内窓設置などを行うことで、室内の温度差を抑え、快適な住環境を実現できます。
3. 長く安心して住むための「バリアフリー化」
実家リフォームでは、将来の暮らしを見据えたバリアフリー化も重要です。段差の解消や手すりの設置などを行うことで、高齢になっても安全に暮らせる住まいになります。また、今すぐ手すりを設置しなくても、将来取り付けられるよう壁の下地を補強しておくといった準備をしておくと、必要になったときに大掛かりな工事をせず対応できます。
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■失敗しないために!実家リフォーム前に知っておくべき注意点

実家リフォームには多くのメリットがありますが、進め方を誤ると思わぬトラブルにつながることもあります。特に相続や税金、建物の状態などは、リフォームを始める前に確認しておくことが大切です。
・トラブルを防ぐための「相続」の事前相談
実家をリフォームして住む場合、相続の問題を整理しておくことが重要です。家を誰が引き継ぐ予定なのか、兄弟姉妹の理解が得られているかなどを事前に確認しておかないと、後々トラブルになる可能性があります。
特に親名義のままリフォームを進めるケースでは、「誰の家なのか」という権利関係があいまいなまま工事を進めてしまうことも少なくありません。将来の相続を見据えて、家族の間であらかじめ話し合っておくことが大切です。すでに相続が発生している場合は、遺産分割協議によって所有者を明確にしてからリフォームを進めると安心です。名義や権利関係を整理しておくことで、後々のトラブルを防ぐことにつながります。
・注意!「贈与税」や「住宅ローン控除」などの落とし穴
親名義の家を子どもの資金でリフォームする場合、贈与税が発生する可能性があります。例えば、親の住宅を子どもが自分の資金で大規模に改修すると、「親への財産の贈与」とみなされるケースがあるため注意が必要です。
また、住宅ローン控除は、住宅の名義や居住条件によって適用されない場合があります。親名義のままリフォームを行うと、子どもが住宅ローン控除を受けられないケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。税金や名義の問題は個別事情によって変わるため、リフォームを進める前に税理士や工務店などに相談しながら計画を立てると安心です。
・リフォーム前の「建物診断(インスペクション)」は必須!
実家リフォームでは、事前の建物診断がとても重要です。シロアリ被害や雨漏り、構造の腐食などは、解体して初めて発覚することも少なくありません。
インスペクションでは、建築士などの第三者が目視を中心に建物の状態を確認します。すべてを完全に把握できるわけではありませんが、劣化の状況やリスクをかなりの精度で把握でき、想定外の追加費用を防ぐことにつながります。
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■費用負担を減らす!リフォーム補助金と減税制度の活用

リフォームには、さまざまな補助制度や税制優遇が用意されています。国の補助金や自治体の制度を活用することで、工事費のコスト軽減に役立てることができます。
・リフォームに使える主な補助金制度
住宅の省エネ性能向上を目的とした国の補助金制度として、「先進的窓リノベ事業」などがあります。窓の断熱改修や内窓の設置などを行う場合、一定の条件を満たせば補助金を受けられる可能性があります。
また、高効率給湯器の導入を支援する「給湯省エネ事業」などの制度もあります。世田谷区では、令和8年度も「世田谷区エコ住宅補助金」が予定されており、窓の断熱改修や高断熱ドアの設置、高断熱浴槽の設置、屋根の高反射改修などが助成対象となる見込みです。
また東京都でも、「既存住宅における省エネ改修促進事業」などの助成制度があり、高断熱窓や断熱材の改修などを対象に補助が行われています。
・要件を満たせば受けられる減税制度
耐震改修や省エネリフォーム、バリアフリー改修などを行うと、所得税の控除や固定資産税の減額が適用される場合があります。制度の内容や適用条件は年度ごとに変更されることがあるため、最新情報を確認することが大切です。
■まとめ

実家をリフォームして住むという選択には、費用を抑えながら住まいを有効活用できるという大きなメリットがあります。空き家のまま放置することで起こり得る老朽化や防犯面のリスクを防ぎながら、思い出のある住まいを現代の暮らしに合わせてよみがえらせることも可能です。
一方で、実家リフォームを進める際には、建物の状態だけでなく相続や名義、税金といった問題を事前に整理しておくことが重要になります。特に古い住宅では耐震性や断熱性能を見直すことで、住まいの安全性や快適性を大きく高めることができます。
また、国や自治体の補助金制度や減税制度を活用すれば、リフォーム費用を軽減できる場合もあります。実家リフォームを検討している方は、建物の状態や地域事情をよく理解している工務店に相談しながら進めていくとよいでしょう。
■世田谷区で実家リフォームをご検討中の方は、地域密着型の川津工務店へ

東京都世田谷区を拠点とする川津工務店株式会社は、注文住宅の新築工事やリフォーム・リノベーションを手がける地域密着型の工務店です。
思い出の宿る実家を引き継ぎながら、今の暮らしに合った住まいへ生まれ変わらせるのが、実家リフォームの魅力です。地域の住宅事情をよく知り、住宅の内部構造にも精通した腕利きの大工がいる工務店だからこそ、大切な家に新たな息吹を吹き込むことができます。地域に根ざした「まちの工務店」だからこそ、お客様のご要望に寄り添った住まいづくりが可能です。
困ったときにすぐ駆けつけられる距離感は、地元工務店ならではの安心感といえるでしょう。また、川津工務店では設計から施工まで自社で一貫して対応しています。自社設計士と自社大工が連携し、現場管理や工程管理まで責任を持って行うことで、品質の高い住まいづくりを実現しています。住まいは完成して終わりではありません。お引き渡し後のアフターフォローにも力を入れており、暮らしの中で生まれる不具合やお困りごとにも迅速に対応しています。
新築住宅の建築はもちろん、ライフスタイルに合わせたリフォームや住まいの不具合への対応など、どんな小さなご相談でも承ります。世田谷区周辺で実家リフォームをご検討の方は、地域に根ざす「住まいの萬屋」として川津工務店までお気軽にご相談ください。
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